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女系天皇は過去に存在した!?

女性天皇は存在したが女系天皇は過去に存在しない?


今月から元号は平成から令和へと変わった。「令和おじさん」でプチブームを引き起こしている官房長官がニコ生に出演していたのが話題になったりしている。
そんな中、天皇陛下の過去のエピソードがニュースで報道されていたりするなど、皇室の注目も集まっている。
現在に至るまで天皇の血筋は父親を遡ると初代:神武天皇に辿りつくとされている。

実に2000年以上もの間、男系の血筋が受け継がれてきた訳だ。

そこで、女性天皇女系天皇の違いなどなど紹介していこう!

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 目次

 

 

まず、ざっとこの図を見て女性天皇女系天皇の血脈を確認して欲しい

 

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父親を遡ると天皇にたどり着く皇族女子が即位した場合女性天皇となる。
※父親を辿ると祖父が天皇という場合でもOK
過去に8人(10代)の女性天皇がいた。直近だと1762年に即位した後桜町天皇を最後に女性天皇はいない。
 
 以下、歴代女性天皇 ※ =は同一人物

第33代推古天皇皇族男子の相次ぐ崩御、暗殺による即位

第35代皇極天皇=第37代斉明天皇対立候補の衝突を避けるための即位

第41代持統天皇対立候補の衝突を避けるための即位

第43代元明天皇首皇子聖武天皇)が幼年のため即位

第44代元正天皇父・草壁皇子薨去による即位

第46代孝謙天皇=第48代称徳天皇皇族男子不足による即位

第109代明正天皇父・後水尾天皇による政治的側面を含んだ即位

第117代後桜町天皇弟・桃園天皇崩御による即位

 

女性天皇は父、夫、兄弟の崩御

政治的問題によるリリーフ的立場であった

 

母親を遡ると天皇にたどり着く皇族男子/女子が即位した場合女系天皇となる。

実は歴史上一代だけ女系天皇が存在した!

※しかし、父親を遡ると天皇の血筋を受け継いでいるので特殊である。


女性天皇でもあり、女系天皇である元正天皇である

元正天皇とは:(680~748) 第四四代天皇(在位715~724)。名は氷高ひだか。草壁皇子の皇女。母は元明天皇。在位中に「養老律令」の撰修や、三世一身法の発布などが行われた。 引用:三省堂

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 引用:https://ja.wikipedia.org/wiki/天武天皇

 

父親が皇太子であり、祖父が天皇というパターン。また、この場合も聖武天皇までの代役のような形である。

現在の皇室典範(皇室に関わる法律)では初っ端からこう記載されている

 
第1章:皇位継承

第1条

位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。

そのため、現在では皇室典範を改正しない限り女性は天皇になることが出来ない。

さらに女系天皇となると天皇の血筋が別の家族にとって代わってしまうので、もちろんなれない。

 

しかし、現在では次世代を考えると即位できるのは悠仁親王ただおひとり

そんなわけで、女性天皇女系天皇という話題が度々繰り広げられるのである。

皇族男子不足である現在の状況で女性天皇を認めることになると女系天皇という話まで

広がってくる。

 

元正天皇のケースとは違って父方が神武天皇の血筋を引かないものが天皇となってしまう。そうすると、天皇象徴制そのものを根本からくつがえすことになるため簡単に皇室典範を変えることは出来ないのである。

 

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天皇家が別の家族になってしまうようなもの

 

 

剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)といった皇族男子のみしか行えない儀式の伝統なども変更することになるため、なかなか難しい問題なのである。

こうして旧皇族の復活など色々な議論がなされている今日なのだ…