女系天皇は過去に存在した!?
今月から元号は平成から令和へと変わった。「令和おじさん」でプチブームを引き起こしている菅官房長官がニコ生に出演していたのが話題になったりしている。
そんな中、天皇陛下の過去のエピソードがニュースで報道されていたりするなど、皇室の注目も集まっている。
現在に至るまで天皇の血筋は父親を遡ると初代:神武天皇に辿りつくとされている。
実に2000年以上もの間、男系の血筋が受け継がれてきた訳だ。
目次
まず、ざっとこの図を見て女性天皇と女系天皇の血脈を確認して欲しい
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女性天皇とは、次の代までのリリーフ!?
第35代皇極天皇=第37代斉明天皇:対立候補の衝突を避けるための即位
第109代明正天皇:父・後水尾天皇による政治的側面を含んだ即位
政治的問題によるリリーフ的立場であった
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女系天皇とは、実は存在した!?
母親を遡ると天皇にたどり着く皇族男子/女子が即位した場合女系天皇となる。
実は歴史上一代だけ女系天皇が存在した!
※しかし、父親を遡ると天皇の血筋を受け継いでいるので特殊である。
元正天皇とは:(680~748) 第四四代天皇(在位715~724)。名は氷高ひだか。草壁皇子の皇女。母は元明天皇。在位中に「養老律令」の撰修や、三世一身法の発布などが行われた。 引用:三省堂
父親が皇太子であり、祖父が天皇というパターン。また、この場合も聖武天皇までの代役のような形である。
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現在の皇室典範/まとめ
現在の皇室典範(皇室に関わる法律)では初っ端からこう記載されている
第1章:皇位継承第1条
皇位は、皇統に属する男系の男子が、これを継承する。
そのため、現在では皇室典範を改正しない限り女性は天皇になることが出来ない。
さらに女系天皇となると天皇の血筋が別の家族にとって代わってしまうので、もちろんなれない。
しかし、現在では次世代を考えると即位できるのは悠仁親王ただおひとり。
そんなわけで、女性天皇/女系天皇という話題が度々繰り広げられるのである。
皇族男子不足である現在の状況で女性天皇を認めることになると女系天皇という話まで
広がってくる。
元正天皇のケースとは違って父方が神武天皇の血筋を引かないものが天皇となってしまう。そうすると、天皇象徴制そのものを根本からくつがえすことになるため簡単に皇室典範を変えることは出来ないのである。
剣璽等承継の儀(けんじとうしょうけいのぎ)といった皇族男子のみしか行えない儀式の伝統なども変更することになるため、なかなか難しい問題なのである。
こうして旧皇族の復活など色々な議論がなされている今日なのだ…